涼宮ハルヒの憂鬱

評価
💗💗💗💗💗 5
公開
2009

作品概要

谷川流のライトノベルを原作とするSFアニメ。

おすすめのエピソード

  • 第01話 涼宮ハルヒの憂鬱 I
  • 第02話 涼宮ハルヒの憂鬱 II
  • 第03話 涼宮ハルヒの憂鬱 III
  • 第04話 涼宮ハルヒの憂鬱 IV
  • 第05話 涼宮ハルヒの憂鬱 V
  • 第06話 涼宮ハルヒの憂鬱 VI
  • 第07話 涼宮ハルヒの退屈
  • 第08話 笹の葉ラプソディ
  • 第09話 ミステリックサイン
  • 第27話 射手座の日
  • 第28話 サムデイ イン ザ レイン

スタッフ・キャスト

公開
2009年
原作
谷川流
監督
石原立也(総監督)、武本康弘
シリーズ構成
涼宮ハルヒとやっぱり愉快な仲間たち
キャラクターデザイン
いとうのいぢ(原作イラスト・キャラクター原案)、池田晶子
出演者
キョン:杉田智和、涼宮ハルヒ:平野綾、長門有希:茅原実里、朝比奈みくる:後藤邑子、古泉一樹:小野大輔、朝倉涼子:桑谷夏子、鶴屋さん:松岡由貴、谷口:白石稔、国木田:松元恵、キョンの妹:あおきさやか、喜緑江美里:白鳥由里、シャミセン:緒方賢一
音楽
神前暁
アニメーション制作
京都アニメーション
製作
SOS団

感想・レビュー(ネタバレあり)

2009年版で鑑賞。自己愛性パーソナリティー障害の症例をモチーフにキャラクターを組み上げたような主人公・涼宮ハルヒが巻き起こす荒唐無稽なSFファンタジーであり長門が可愛いアニメ。予備知識が全く無くてただの日常系萌えアニメか何かだと思って観始めたのでSF作品だと知って驚いた。あと長門が可愛い。

序盤の演出や音楽などは野暮ったくてそういう部分をストレートに評価はできないけれど、その気取ってない作風にはコンビニに出かけるような気軽な気持ちで観られる親しみやすさがある。ただし『孤島症候群』あたりからはSF的に何も起こらない回もありちょっと退屈。孤島のエピソードは狙ったのかたまたまそうなってしまったのか分からないけれどそのゆるい音楽も相まって安いアドベンチャーゲームみたいだ。なぜだか次回への「引き」が弱いのも不思議。『涼宮ハルヒの憂鬱』のラストエピソードなんかは最終回かと見紛うほどあっさりした終わり方。そう思っていたらこれが第1期の最終回だったのか。2009年版が2006年版の第1期で放送されたものに第2期のエピソードを加えて放送されたものだということをあとで知った。『エンドレスエイト』の1話目にも「引き」が無い。

小泉がトンデモSF世界観の説明をしたあとにキョンが「なぜそんなことが分かる?」という当たり前の疑問を台詞にして言ってくれるので安心する。脚本の都合で、裏付けの無い超常現象が一切の疑念を持たれずに受け入れられていくような作品は絶対に認められない。ただし序盤のキョンはメインキャラ3人からの衝撃告白に対してのリアクションが薄すぎる。この辺も作品の野暮ったさを増すのに拍車をかけている。

放送当時話題になったとされる8話ほぼ同じエピソードが繰り返される『エンドレスエイト』。放送ではなくてビデオで観ているのであと何話続くか分かるしこれもこれで観るのが大変だな。それでも視聴をやめたくなるほど苦痛には感じなかった。他のレビュワーには「3話ぐらいなら良かった」「これが無ければ他の原作エピソードをアニメ化できた」という意見もありそれには大いに頷ける。3話選ぶなら1話目と2話目、最終話がベストか。しかし本当に同じ話を繰り返すだけというのには驚いた。原作準拠だから遊べなかったんだろうけれど、こういうことをやるなら普通はもっと繰り返し観ても楽しめるような面白いアイデアを盛り込むだろう。本作は全体的に分かりやすくてアニメオタクじゃなくても楽しめるような作風だと思うけれど、このエピソードだけはアニメオタク以外を遠ざけるようなマニアックさがあってそういう意味ではいただけない。もし仮にこの作品をアニメオタク以外の誰かに勧めるとして、『エンドレスエイト』をどうやって説明する?「○話から○話は同じだから観ないで飛ばしていいよ」って、そんなアニメ誰も観たいと思わないだろうな。そういえばマニアックさの片鱗は第1期分エピソードの『サムデイインザレイン』で同じ画が数分続く演出や、時系列シャッフル放送にも見られたか。

キャラデザに揺らぎがあるように見えたけれど、これは第1期と第2期のエピソードが混在していることが原因か。『エンドレスエイト』では毎回作画が微妙に異なっていて、なんだか「けいおん!」のような顔の回もあった。第2期のエピソードの中にはハルヒが「はにかんだり」「顔を歪めたり」するような細かい表情が見られる作画回もあって、それだとハルヒの「何を考えているか、何をし出すか分からない」という危うさが薄れてしまうような気がする。キャラデザは第1期分が良かった。

『涼宮ハルヒの溜息』での映画作りのくだりではフィクション作品制作におけるメタのような台詞がいくつかあって、挿れ方が自然で嫌味も無く絶妙。

作中のギャグはほとんどが上手くいっていた。「機械的反復動作で食事をする可愛い長門」みたいに、さらりと短いカットで挿入されていて突っ込みも無く流されるようなシーンでも笑えるものが結構ある。朝比奈さんの「禁則事項」もスベらない。ギャグとして扱われているわけではない小泉の定番台詞「よくお似合いですよ」「涼宮さんは常識的」なんかが笑えてくるのはメタ笑いに近いか。

長門は可愛いし朝比奈さんは嫌味が無くて好感が持てるし小泉は解説役としてちゃんとキャラが立っているし、メインキャラはすべて出来が良い。野球回『涼宮ハルヒの退屈』のように日常プラスSFで『ドラえもん』のようにいくらでも話が作れるんじゃないか。ハルヒを原因に何か問題が起こってそれを長門(可愛い)がメインに解決していくみたいな話の繰り返しでもいいからもっとこのアニメを見続けたかった。そうなっていないということは、あえてそうしなかったということなんだろうか。未アニメ化の原作もアニメ化して欲しいな。もちろん同じキャストで。

涼宮ハルヒシリーズの作品一覧2

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