パーフェクトブルー

評価
💗💗💗💗💗 5
公開
1997

作品概要

今敏監督によるマッドハウス制作のサイコサスペンスアニメ映画。アイドルグループ「チャム」を卒業し女優へと転身した未麻は、自身の葛藤と周辺の人物に起こった殺人事件、ストーカーへの恐怖のはざまで目くるめく幻想に身を浸していく。

スタッフ・キャスト

公開
1997年
原作
竹内義和 『パーフェクト・ブルー 完全変態』
監督
今敏
脚本
村井さだゆき
出演者
岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章
音楽
幾見雅博
アニメーション制作
マッドハウス
製作総指揮
鷲谷健

感想・レビュー(ネタバレあり)

何度観たか分からないくらいに好き。アニメ作品の中では最も繰り返し観た作品。初めて観たときは観終わった後にいい意味で気分が悪くなった。中盤からの夢と現実、幻想が交錯していく怒涛の展開はひとつの表現の最高点に達している。同監督の作品の中でも出色の出来。劇中劇と混同させてわざと観客をミスリードさせる演出や、「実はあの時トラックに轢かれていて……」という台詞などに観客の裏をかくような作り手側のメタ視点が垣間見られる。

切り口がオタク的でつまらないという評もあるようだけれど、確かにそういう面も少しあるのかも知れない。監督が「アニメといえばロボットと美少女みたいなところがあるけれど違うことがしたかった」というようなことを言っていて、一般人である自分はそもそもアニメがロボットと美少女なんて思っていないので、考え方が乖離していることが分かる。監督がアニメオタクとして染まってしまっているんだろう。ただしこの作品には「オタク的気持ち悪さ」は意図的にも織り込まれている。それとは別にエログロもあるので当然家族では観られない。

未麻(ニセ未麻含む)の声があまり好きではない。監督はいかにもな声優演技にしないようこだわったようだけれど、今となっては結果としてあまり上手くいっていないようにも思える。「タッチ」の朝倉南のような昭和くさい台詞をいわせる台本のせいでもあるかも知れない。ラストの逃走中の叫び声は良かった。

音楽はいいけれど音響が良くないな。ラストのセリフがちょっと野暮ったい。EDの選曲が古臭いアニメ的。DVDは持っているけれど、Blu-rayはレビューによると画面が揺れるらしく不評なので買っていない。

しかしこの作品は宝のシーンの山だな!レビューを書いているともう一度観たくなってくる。

今敏の作品一覧2

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