作品概要
士郎正宗の原作漫画を元にした神山健治監督によるProduction I.G制作のSFアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの続編長編アニメ。前作「個別の11人」事件のあと草薙素子が姿を消してから2年が経ち、メンバーを増員しトグサをリーダーに据えた新体制を整えつつある公安9課では、素子の居ない9課に馴染めずにいるバトーの姿があった。やがて彼らは不審な自殺を遂げる男たちが残した「傀儡廻(くぐつまわし)」という謎の言葉を追って事件の真相に迫っていく。
スタッフ・キャスト
- 公開
- 2006年
- 原作
- 士郎正宗
- 監督
- 神山健治
- 脚本
- 神山健治、菅正太郎、櫻井圭記
- キャラクターデザイン
- 後藤隆幸、西尾鉄也
- メカニックデザイン
- 寺岡賢司、常木志伸
- 出演者
- 草薙素子:田中敦子、荒巻大輔:阪 脩、バトー:大塚明夫、トグサ:山寺宏一、イシカワ:仲野裕、サイトー:大川 透、パズ:小野塚貴志、ボーマ:山口太郎、タチコマ:玉川紗己子
- 音楽
- 菅野よう子
- アニメーション制作
- Production I.G
- 製作
- Production I.G、バンダイビジュアル、電通、BANDAI ENTERTAINMENT、ビクターエンタテインメント、日本テレビ、徳間書店、MANGA ENTERTAINMENT
感想・レビュー(ネタバレあり)
劇場版ではなくアニメシリーズの続編の長編作品ということらしいので、そのせいで予算も制限されているのか映像的な感動は全くといっていいほど無かった。良かったのはサイトーのスナイプシーンかな。トグサの病院でのシーンも良かった。トグサが子供を追って行った部屋で老人が動き出すシーンなんかはもっとずっと面白くできると思う。
少佐が単独行動を起こしたことやバトーが少佐に会ったのを隠すところなんかが、事件解決のために全力を尽くしていない感じがして嫌いだ。少佐の行動の理由は後付されていたけれどどうせただの台本のマンネリ回避が目的でしょ。勝手な単独行動を起こして言い訳を正当化し、仲間に会っても思わせぶりな言葉を残すだけで全面協力しない。そのくせなんだかやたらと偉そうだし、仲間を助けに来ても全く格好いいとは思えない。あの服の胸の部分(乳袋ってやつ?)のデザインどうなってんの?馬鹿みたい。
相変わらずタチコマ人気に頼りすぎ。敵との戦いでのタチコマと人との役割分担が不明瞭なのも気になるし、タチコマに人が付いているのもよく分からなかった。
物語のラストはすっきりしないので観終わったあとの感触も良くない。OPがあるとどうしても野暮ったくみえるので、劇場版ではないとはいえOPは要らないような気がした。