作品概要
かきふらいの4コマ漫画を原作とする山田尚子監督によるコメディ・ドラマアニメ。
スタッフ・キャスト
- 公開
- 2009年
- 原作
- かきふらい
- 監督
- 山田尚子
- シリーズ構成
- 吉田玲子
- キャラクターデザイン
- 堀口悠紀子
- 出演者
- 平沢唯:豊崎愛生、秋山澪:日笠陽子、田井中律:佐藤聡美、琴吹紬:寿美菜子、中野梓:竹達彩奈、山中さわ子:真田アサミ、平沢憂:米澤円、真鍋和:藤東知夏、鈴木純:永田依子
- 音楽
- 百石元
- アニメーション制作
- 京都アニメーション
感想・レビュー(ネタバレあり)
美少女たちの何も起こらない日常を描くだけの萌えアニメ。演出や音楽が野暮ったくて、2009年の作品なのに昭和っぽい作品テイスト。音楽を題材にしている割には劇中音楽がイマイチというのはどうなのかとか、そういう普通のことをこの手の作品に対して言っても意味がないんだろうな。コメディが主体なのにツッコミや微笑みなどを挟むのでテンポが悪くてほとんど笑えない。作品のターゲットは笑いを求めている人ではないということなんだろう。作業BGMとしても使いにくそうだ。キャラデザは芋みたいな顔の輪郭に手足が極端に小さい体。それが良いかどうかは別として、大ヒットしたこの作品のキャラデザは時代の象徴とも言えるものになったんじゃないだろうか。
劇中歌は良いのにバンドの演奏シーンはほとんど無い。物語は本当に何も起こらなくて、せっかくバンドを題材にしているのにメンバー集めという面白そうなくだりもあっさり終わる。途中から新メンバー・梓が加わるという普通の作品ではよくありそうな展開が、この作品では大きな話の動きに見えて面白く思えてくるくらいだ。たまに「なんで自分はこの作品を観ているんだ?」と我に返って笑えてくる。梓が入ったあたりからの人間関係のドラマがギスギスしていて観ていて楽しくないし、うんざりしてしまった。OP・EDに対する梓の追加が中途半端。1クールでメンバーが追加されるのは分かっていたんだからそれ見越して追加しやすい作りにしておけば良かったんじゃないの?澪のAKGライクなヘッドフォン、これが噂の澪ホンか~。