作品概要
ジョー・ジョンストン監督によるSFアクション映画。
スタッフ・キャスト
- 公開
- 2011年
- 製作国
- アメリカ
- 監督
- ジョー・ジョンストン
- 脚本
- クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
- 原作
- ジョー・サイモン、ジャック・カービー
- 製作
- ケヴィン・フェイグ
- 製作総指揮
- ルイス・デスポジート、アラン・ファイン、ナイジェル・ゴステロー、スタン・リー、デヴィッド・メイゼル
- 出演者
- クリス・エヴァンス、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヘイリー・アトウェル、スタンリー・トゥッチ
- 音楽
- アラン・シルヴェストリ
- 撮影
- シェリー・ジョンソン
- 編集
- ジェフリー・フォード、ロバート・ダルヴァ
感想・レビュー(ネタバレあり)
2Dで鑑賞。映像の見せ方なんかにはそれほど良さは無いけれど、主人公がヒーローになっていく過程のプロットが面白くて物語に引き込まれる。ただし、ひとりの博士が亡くなるだけでソルジャー計画が途絶えてしまってサンプルの観察すらされていなかったり、女性士官がノーヘルで戦地をうろうろしてたりとマンガ的な描写が目立つ。バイオレンスはほどほどにあるのでスリルを感じさせてくれる一方で、”正義漢”主人公が敵兵を殺していくシーンでは「マンガ的描写」との乖離もあって違和感が残る。
盾を手にするシーンが印象的に描かれていたのが良い。トレードマークとなるコスチュームや武器を手に入れていく瞬間を目にしていくワクワク感はヒーロー物作品を観る上での醍醐味の一つだ。”飛べない”ヒーローが走っていく姿が魅力的に撮られていたのが良かった。コスチュームのデザインや色味、主人公役クリス・エヴァンスの筋肉も良い。しかし古いアメコミ原作とはいえ強い兵士を作るためにムキムキになる注射を打つってのは前時代的ではあるか。バイクのアクションシーンは古典的過ぎて魅力が無いし必要なかったと思う。
『アベンジャーズ』に繋げるための物語のオチには「バッドエンド」とはいかないまでも寂しさが残る。作品の音楽の使い方は良くて統一感もあったのでエンドロールでの余韻は悪くなかった。不時着時の通信シーンの演出は感動を押し付ける感じが強かったので、もう少しあっさり目でも良かったと思う。