化物語

評価
★★★★☆ 4
公開
2009

作品概要

西尾維新の小説を原作とする新房昭之監督によるファンタジーアニメ。

スタッフ・キャスト

公開
2009年
原作
西尾維新
監督
新房昭之
シリーズ構成
(シリーズディレクター)尾石達也、東冨耶子、新房昭之
キャラクターデザイン
(キャラクター原案)VOFAN、渡辺明夫
出演者
阿良々木 暦:神谷浩史、戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和、八九寺真宵:加藤英美里、神原駿河:沢城みゆき、千石撫子:花澤香菜、羽川 翼:堀江由衣、忍野メメ:櫻井孝宏、阿良々木火憐:喜多村英梨、阿良々木月火:井口裕香
音楽
神前暁
アニメーション制作
シャフト
製作
アニプレックス、講談社、シャフト

感想・レビュー(ネタバレあり)

編集や音楽と音楽の使い方が良くてテンポの良い映像を気持ち良く観ていられる。キャラクターデザインも作画も良い。名前は分からないけれど白くて小さい光の粒みたいなやつが映像の透明感を増している。色彩は管理されていて薄く入ったグラデーションも印象的。肌に使用されているときのつやつや感が良い。作品は演出でサスペンスを煽りつつ物語の続きが気になるように引っ張っていってくれる。エロがすっぽり抜け落ちたような違和感の残る「萌え」ではなくて、そこそこ過激にエロティックな作品テイストも良かった。忍野(櫻井孝宏)の台詞回しと声演技がホラー色をコントロールしていた。

作品の半分はキャラクター同士の会話やジョークを多く含むコントのような台詞の掛け合いで占められている。アニメのコントはテンポの調整が難しいし声優がお笑いの専門家ではないこともありプロのお笑い芸人のコントのように面白くなっていない場合がよくあるけれど、本作は編集や演技が上手いのでちゃんと笑えるクオリティーのコントに仕上がっている。戦場ヶ原のように言動を予測しにくいキャラクターがいるし、台詞でも心を揺さぶってくれる。戦場ヶ原(斎藤千和)は声優さんの演技も良かった。

「煮え切らない優男がなぜか周りの美少女に軒並みモテていく」ハーレム作品なのでそういう部分でのストーリーには期待できないか。羽川のストレスの原因などが明かされる最終2話あたりでは少し退屈してしまった。ハーレム部分や、キャラクターソングの体もなしているヒロインごとのOPなどには「こういう作品ってあるよね」「オタクはこういうの好きだよね」みたいな作り手のメタ視点も見え隠れする。

最終話付近でのヒロインを平等に扱う民主主義が良いとは思えなかった。作品的には誰かを出したり出さなかったりする不平等のほうが面白くなる場合が多いのだけれど、それをしないのは並列ヒロイン前提での作品づくりだったということなんだろうか。戦場ヶ原が他の女性キャラクターと馴染んでいる姿はあまり見たくないのだけれど。

物語シリーズの作品一覧3

新房昭之の作品一覧6

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