作品概要
エイリアンとプレデターをクロスオーバーさせたSFアクション映画。『エイリアン VS プレデター』シリーズの第2作。
スタッフ・キャスト
- 公開
- 2007年
- 製作国
- アメリカ
- 監督
- コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
- 脚本
- シェーン・サレルノ
- 原案
- エイリアン原案:ダン・オバノン、ロナルド・シャセット、プレデター原案:ジム・トーマス、ジョン・トーマス
- 製作
- ジョン・デイヴィス、ウォルター・ヒル、デヴィッド・ガイラー
- 製作総指揮
- ポール・ディーソン、ロビー・ブレナー
- 出演者
- レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、スティーヴン・パスクール、ジョニー・ルイス、デヴィッド・パートコー
- 音楽
- ブライアン・タイラー
- 撮影
- ダニエル・C・パール
- 編集
- ダン・ジマーマン
感想・レビュー(ネタバレあり)
めりはりの無い脚本と不要で陳腐な人間ドラマ、拙い構図や映像など基本的な部分では評価できるところがひとつも無い。映像サイズはシネマスコープで、フルHD画面だと上下に黒帯が入るのだが、上端が人物の頭すれすれの構図が多くてバランスが悪い。クリーチャーたちは作品前半でくっきり写りすぎて安っぽく見えたかと思えば、後半になると映像が暗すぎて何も見えずに画面の中で何がどうなっているのかさっぱり分からない。
エイリアンやプレデターの特技や習性の描写はほとんど前作までの焼き直しで、「おなじみの彼ら(彼女ら)」という印象しか無く新鮮な刺激を与えてくれない。そのくせエイリアンの血が酸であることで人間の脅威になるという特徴が描かれていないのでパワーダウンしているように見えてしまう。せっかくの新種「プレデリアン」も真っ暗な画面の中ではエイリアンなのかプレデターなのか見分けがつきにくくユニークな存在感を発揮できていない。
戦いの訓練をされていない一般人たちがエイリアンやプレデターと戦う物語には無理があるだろう。人間たちの前に未知の生物が突如目の前にあらわれたばかりなのに、彼ら一般人がそれらを化け物と認識するのが早すぎる(だから仲間を見捨てて逃げるのも早い)台本はさながらやらせドラマのようだ。