作品概要
ジョス・ウェドン監督によるSFアクション映画。
スタッフ・キャスト
- 公開
- 2012年
- 製作国
- アメリカ
- 監督
- ジョス・ウェドン
- 脚本
- ジョス・ウェドン
- 原案
- ジョス・ウェドン、ザック・ペン
- 原作
- スタン・リー、ジャック・カービー
- 製作
- ケヴィン・ファイギ
- 製作総指揮
- ヴィクトリア・アロンソ、アヴィ・アラッド、ルイス・デスポジート、ジョン・ファヴロー、アラン・ファイン、ジェレミー・ラッチャム、スタン・リー、パトリシア・ウィッチャー
- 出演者
- ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、トム・ヒドルストン
- 音楽
- アラン・シルヴェストリ
- 撮影
- シェイマス・マクガーヴェイ
- 編集
- ジェフリー・フォード、リサ・ラセック
感想・レビュー(ネタバレあり)
映像がテレビドラマみたいで絵コンテ無しで作ったのかと思うくらいにダサい。物語に内容が無く、脚本家の都合で生じさせたヒーロー同士のあつれきには無理があるし、どうでもいい理由で始めるバトルには「格闘ゲームのデモムービーか!」と突っ込みたくなる。うんざりするくらい不必要な会話が延々と続く台本。そのせいでところどころに挿入されているジョークはどれもスベっている。今までシリーズに登場したほとんどのヒーローたちが株を下げることになってしまった。
冒頭でロキの地球侵入を許した間抜けなシールドにがっかり。ホークアイたちが洗脳されるプロットが最悪。洗脳されてロボットのように操作されたキャラクターは複雑さを持たないから全く魅力が無いということを分かっていない。観客の興味を惹くような新しい敵キャラクターを創造する努力を怠っている。そもそもホークアイは『アイアンマン』から順番に観てきても『マイティ・ソー』に少し出たくらいで味方として活躍したことがないから本作で「いきなり裏切って」いることになり、訳が分からない。本作初登場のシールド隊員マリア・ヒルはこれ見よがしに顔のキズをアピールしていて馬鹿みたいだった。
敵兵の硬さに関する設定が曖昧だ。いかにも人間を凌駕する強さを持っていそうな雰囲気を醸し出しながら、ビルなどの建物に衝突して大ダメージを受けているような描写がある。ブラック・ウィドウがありきたりな短銃のような武器で応戦していたのにも違和感を覚える。
アイアンマンのスーツ着脱シーンが素晴らしい。ハルクのアクションも見応えがあった。俳優ではマーク・ラファロが特に良い。今作のスカーレット・ヨハンソンの演技はイマイチ。ロバート・ダウニー・Jrはいつも通り。アイアンマンの最期には胸が熱くなった。名前が分からないけれどあのデカいクリーチャーはゲーム『モンスターハンター』みたいにみんなで少しずつ削って倒して欲しかった。CGにお金がかかりすぎて無理なのかな。